せっかくRTX4080とハイエンドなGPUを持っているので、ゲームを高画質で録画したいと思いました。適当にOBSで録画したものを見ると結構劣化があるので、この機会に適当な知識だったOBSの設定をいろいろ調べてみました。

録画の条件は以下の通り

  • OBS studioを使用
  • 4K HDR 60fps
  • 録画の容量はあまり気にしない(画質優先)
  • HDDへの録画(書き込み速度が遅い制限があるので、無圧縮は流石に無理)

上記に従って、良いOBSの設定が何かを探っていきます!

かなり高負荷な設定なので、性能が微妙なPCでは使えないかもしれない事に注意です。また、配信にこの設定を使うと酷いことになるのでダメです!あくまで録画用です。

🔴動画コーデック、HEVCとAV1を比較

HEVCを採用

av1は一般的にHEVCより圧縮率が良いと言われてるけど、それは配信とかでビットレートが高く取れない場合の話で、ビットレートが十分に高いとあまり変わらない。今回は100000kbps前後なので、かなりビットレートを高くとってるから、圧縮率で見るとどっちでも良い。AV1の方が処理負荷が高いので、圧縮率が変わらないならHEVCに軍配が上がる。

また、画質を比較すると、HEVCの方が良かった。av1は色味が変わってて、白い部分の色階調が落ちてカクカクした色になっていた。HEVCはそのような問題ない。→HEVCを採用

ちなみに、良く使われるh.264は録画時(エンコード)の負荷が軽いけど、h265/HEVCと比べると圧縮率が低い=同じ動画の容量ではHEVCの方が高画質になる。h265はHEVCの別名。

🔴レート制御

VBRで、目標80000kbps, 最大130000kbpsに設定

可変ビットレートのVBRが良いと思ってる。CBRは固定ビットレートなので、画質のムラが発生する可能性がある。動きの激しいシーンでは微妙な画質、動きの少ないシーンでは高画質みたいなムラ。そのようなムラは心理的にへんてこりんに感じるので良くない。VBRなら、その辺りを最大ビットレートの範囲内で上手くやってくれる感じ。

CQPは固定品質なので画質的には良いと思うが、ビットレートがどのくらいになるかがわからないのでHDDへの書き込みが間に合わない場面が出てくる可能性がある。その点VBRはビットレートを制御できるので、書き込みが間に合わう範囲で高めのビットレートに自分で設定できる。

YouTube4k60fpsSDRでコーデックh264の推奨は53~68 Mbps。

今回はHDRなので、もっと高いビットレートが必要。一方でコーデックに関して考えると、使うのはh265/HEVCなのでビットレートはh264の推奨よりも低めでも良さそう。しかしながら、あくまでアップロード時の推奨ビットレートなので、ソース動画としてはもっと高いビットレートが良いと思う。その為、十分に高いと思われる設定にした。

🔴色空間の設定

Rec.2100(PQ)を採用

HDR録画なので、色空間をデフォルトのRec.709からRec.2100に変えないといけない。このとき、PQとHLGがあるので、その比較。

この二つの違いは、HDR伝達関数の目的の違い。PQは人間の視覚特性に合わせたもの。HLGは従来のSDRテレビ(古いテレビ)でも見れるようにしたもの。

綺麗さでいったら圧倒的にPQなので、PQを採用。

実際、HLGで録画したものはなんか無機質というか、白っぽいベタっとした感じというか、なんか機械的な感じになる。同じものをPQで撮ると綺麗!になる。

YouTubeに上げることを考えたら、SDRに変換してくれるからHLGを採用する意味はないと思う。

🔴色空間 フルとリミテッド

基本的にフルを選択すべき。

リミテッドは昔のテレビで表現できる階調に合わせて、16〜235に限定した階調になってる。(限定範囲は違う場合もあるみたい)フルはその限定なく、0〜255で出力される。最近のテレビやモニターはフルレンジなのでフルの方が良いはず。

リミテッドだと色の表現が制限されるので、暗いところが白っぽく、明るいところが暗っぽくなる。

映画とかの撮影で、ワイヤーとかが見えないように細かいところを削ぎ落とすために、あえてリミテッドを採用する場合もある。

基本的にフルで良いはず。

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