(2021年5月10日追記&編集:アクセスが多いわりに適当な記事だったので、整理・編集しました)
衣類の暖かさ:衣類の熱抵抗を表す単位として[clo]という単位があります。
衣服の暖かさなんて、測れるものなのか?数値的に表すなんて???って感じですよね(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
衣服のclo値の例や測定方法も含めて、詳しく解説していきます!
clo値の定義
1cloとは気温21.2℃、相対湿度50%、気流0.1m/sの室内で着席安静の状態にしている成人男性が快適である熱抵抗(着衣量)である。なおこの際の皮膚の表面温度は、約33℃である。
アメリカ暖房冷凍空調学会による定義
これ見てもよくわからん(定義あるある)
clo値は人間の快適さを表す指標の1つとして衣服の断熱性を表しています。clo値が高いほど衣服による断熱性が高くなります。
快適なclo値は環境によって異なり、30℃の室内では0clo(=裸)、12℃では2.0cloが快適です(参考)
clo値のうんちく
clo値は1941年に衣服の断熱性を説明する量として開発され、その環境に適した服装を示すために利用されます。人の快適さを表す代表的な指標の一つですが、快適さというのは部屋の状況や人の行動によって大きく左右されるため、clo値では快適という基準でも、他の要因で快適ではない場合も考えられます。clo値は快適さを保証するわけではないのです。
The CBE Comfort Tool←このツールを使うことで、PMVによるclo値・温度・快適さの関係を見ることができます。
PMVはclo値を含む6つの尺度で表す人間の快適性を表す手法です。1967年にデンマーク工科大学のP.O. Fangerによって提案された温熱環境評価指数(Predicted Mean Vote)です。(参考)
clo値の目安
clo値の目安としては☟こんな感じらしいです
ANSI/ASHRAE Standard 55-2010, Standard Thermal Environmental Conditions for Human Occupancy, ANSI.org, pg.21 Table B2より(参考)
着衣 | Clo値 |
なし | 0 |
ブリーフパンツ | 0.04 |
長ズボン | 0.1 |
ノースリーブシャツ | 0.06 |
Tシャツ | 0.08 |
長袖ブラウス | 0.15 |
半袖シャツ | 0.09 |
フランネルシャツ(フランネルシャツとは?) | 0.30 |
ショーツ | 0.06 |
トラウサー(薄手) | 0.15 |
トラウサー(厚手) | 0.24 |
作業着 | 0.50 |
セーター(薄手) | 0.20 |
セーター(厚手) | 0.35 |
ダウンジャケット | 0.55 |
パーカー | 0.70 |
靴下 | 0.02 |
ブーツ | 0.05 |
ミニスカート | 0.01 |
ロングスカート | 0.25 |
これ以外にもクロー値研究所調べに詳しくclo値の参考値があります!
気になるclo値の測定方法!
このclo値の測定方法が謎ですよね~
測定にはサーマルマネキンというものを用いるみたいです。(参考)
ただのマネキンにコンピュータがくっついてるだけに見えますね( ˘ω˘ )
サーマルマネキンは、各部位が熱を発することができて、人体の放熱を模擬することができます。サーマルマネキンに衣服を着せてマネキンの温度を見ることでclo値を計測するといった感じみたいです。
以下、参考論文
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