ブログ書くの久々!

タイトル通りで、博士課程を退学しました。12月に退学して1月からは、ありがたいことに企業に拾ってもらって、内容的には大学でやっていた事と同じ分野(AI関連)で働いています。就職して2か月経って落ち着いてきたので、退学したことと、これからどうしていこうかなとか、書きたいなと思います。

ちなみに、退学してぴえんぴえん状態ではなく、超元気です( *´艸`)博士課程に行ったことも後悔していません。

博士課程でやってたことや進学理由について

自分の専門は工学で、情報系のロボティクスの研究室にいました。分野だと知能ロボティクスというのが適切かな。特にロボットにフォーカスしたAIとか画像処理とか、自動運転も関連あります。

博士課程進学を決めたのは学部4年生のとき。修士2年と博士3年の5年間一貫教育のプログラムがあり、それに申し込んでプログラムを受けることができたため、博士課程に進学することは学部4年の時点で決まっていました。

では、なぜそのプログラムに申し込んだのかというと、学部4年の卒業研究が楽しかったからです。卒業研究が上手く進んでいて、知能ロボティクスの分野が好きだったこともあり、とても楽しかった!その中で、例のプログラムを見つけて超楽しそう!って感じで。

学部の頃から学会に聴講にいったり、arXiv漁って論文読んで他の研究を知ることが楽しかったというのもあり、研究好きだろうから博士課程いこう!って感じでした。将来の計画はあまり考えず。

親とは喧嘩気味になりながらプログラムの受験しました。親戚が博士課程に行って40近くまで就職できなかったこととか、そもそも大学院について知らないこと、昔から保守的というか楽に生きるのが正義な人で、大分もめてました。ただ、ここで自分がやりたいと思った方向に進まなかったら一生未練が残ることは見えてたので、かなり強硬姿勢で押し通しました。結果、退学なんですけどね!

退学という結果であっても、自分が決めた道でやりたいと持ったこと(=博士とって研究の術を学びたい)に挑戦できたので、悔いはまったくありません。いま考えても、進学してなかったら博士課程進んでればなぁと後悔しながら一生生きてたと思います。

「ここで自分がやりたいと思った方向に進まなかったら一生未練が残る」について補足すると、やりたいことを相談したときに「楽に生きろ」の観点で話されて、捻じ曲げられたことが何度もあったのです。小学生の時、中学生の時、その後も何回か。。。すべていまだに、あの時やってたら、、、と未練たらたらです。自分がやりたいと思ったことに対して、親であっても、人の意見なんか、参考にはしても従うものではないですね。

退学に関して

思い直すと、退学のきっかけになった決定的な出来事があったのは修士1年のころ。順番に書いていきます。

退学直前の出来事

正式に退学したのは2か月前の12月、退学することを決めたのは9月末でした。この時点で休学を1年挟んだD2でした。D1のころに、やる気落ちすぎてて、これ無理だ。となって、1年休学をしました。(つまり、同期はこの3月で卒業です。)

復学してから半年ほどで、退学しようとなった感じですね。「やる気落ちすぎてて、これ無理だ。」が休学の1年ではどうにかなりませんでした。やる気なくて、進捗が出ず論文出せず。。。

プログラムの制度上、D2の3月までに1本ジャーナルが通ってないとダメなんです。出してから通るまで、長いと半年くらいかかると聞いてました。夏ごろには進捗そろえて論文書き始めて、秋ごろには出したかったわけですが、秋になっても論文かけそうな雰囲気がない。やる気もそうだし、タイムリミット的にも限界だったので、退学や!って感じです。

最悪12月に出しても、レビュワーのレスポンスによるけど、3月に間に合うかなとかいう話は教授としてましたが、リスクが大きい+やる気ないで、退学です。

休学に関して

D1のときに、無理だ。と思った時点で退学ではなく休学にしたのは、休みを入れていろいろ考えたりする期間が欲しかった事、1年休むことで復活しないかなとか、考えていた事などです。

結果的に退学になるなら、この時点で退学にしておけば良かったね、というのはまぁそうですけど。休学の選択は、自分的には正解だったかなと思ってます。休学で休憩とれたらいけたんじゃないかな?という未練は潰せたので。他にも、休学中に勉強とか私生活でもいろいろなことができて、人生設計が固まった感あるので、休学は良かったと思ってます。

退学のきっかけになった決定的な出来事

冒頭に書いた、修士1年の出来事ですね。結論からいうと、M1の成果が消え去りました。

学部4年のときにやっていた内容は小さく感じて、あと5年間できそうな内容を新しくやりたいと思って研究内容を変えました。その話の中で、企業との共同研究をすることになってやっていたのですが、1年ほど経ったM1の3月、共同研究やめましょうとなりました。

理由としては、

  • 教授が思っていた内容と企業の思っていた内容がかなり違っていた
  • 開発に近くて、どこで論文書こうか状態が解消できなかった

という感じで。

共同研究というからには、どこでどんな内容で論文書いて、どちらが何をどれだけするかを最初に決めておきたいと思いますが、それらがフワフワしたままやっていた感じですね。いま考えても、M1の4月でそれがわかってる人はそういないでしょうし、自分では無理ゲー感ありました。

そんなこんなで、M1の進捗は消え去り本当の進捗0状態。M2から新しく研究を始めて、それで修論を一応書いて通ったわけですが、本来2年分の内容で書くはずが1年分しかないので酷い内容。M1の内容が消え去ったこともあり、ぴえんぴえんしながらやる気も低下していたので、更に酷い内容。よくあんなんで修論通ったと思います。修論はとにかく通そうなんですかね。

M2の時点で留年してればとも思います。というか、当時その気で教授への修論提出を期限までにしてませんでした。キーボードとマウスを2,3個、机とモニターを破壊しながら修論を一応書きました。いまだに修論に納得してないですし、こんなんで修士取れてることにモヤモヤがとれません。もらえるものは貰っとけはそうですが、自分自身が納得してないので、修士取りましたと声高らかに言えません。

という感じで、酷いメンタルでD1になり、ダメだった感じですね。

D1からは新しい期間、MとDの区切りがあるので、Mでなにがあったとしても、気持ちを切り替えてDに望めなかったのは100%自分のせいですね。Mでの出来事をズルズル引きずっていたのが良くなかったです。特にメンタル管理という点で、自分の力が不足してたと思います。

こういった中で、指導教員や大学が嫌いになったとかはありません。週1でミーティングがあって面倒見は良い方で、優しい先生だったと思います。たくさん指導いただいたのに、退学という結果で自分の力不足に申し訳なさを感じてます。退学したのに例のプログラムの追いコンに誘われて、このまえ行ってきました( ´艸`)大学の何かが嫌になってたら、大学関連のものは行きませんよ!

企業にひろってもらった話

12月に(正式)退学、1月から就職という感じで、ありがたいことに会社に拾っていただきました。もともとアルバイトをしていた会社で、9月末に退学の相談をしたころにお願いしたらOK!って感じでした。

アルバイトで、その会社について結構知っていて良さげだったこと、自分の実力や知識がある程度わかってもらえていたという事で。役員の人と面接するといわれてたので、面接で落とされたらしばらくプータローやなってなってましたが、面接というか入社に関しての詳しい説明でした(/ω\)

AI関連のアルバイトを始めたのはD1の時で、以下のような理由になります。

  • アルバイトをまともにしたことが無かったので、働くのはどういう感じか知りたかった
    • 居酒屋バイトを3日で辞めた経験しかありませんでした
  • 自分の知識や技量でお金を稼ぐのはどんな感じなのか
    • 企業に入るには、どんな知識が足りないかなとか
  • 退学したときのバックアップ

これで、退学したときのバックアップが効いた感じですね。先に書いた通り、D1の時点で既にあかん状態だったので、退学しても会社に入れるコネクションがあると良いかなという(/ω\)

もちろん、他2つのことも満たせました。コーディングや環境構築、実験、論文調査をしてお金がもらえる!すごい!足りない知識は、コードの実装が良くない書き方なので直そうとか、こんなPythonライブラリ便利とか、最新の手法群について知識が追いつけてないとか、いろいろありました。

12月に引っ越しで、1月から働き始めて、そろそろ研修が終わりそうな頃合いです。

今後について

しばらくは新天地に慣れることですね。引っ越ししたので、街のことわからないし、会社への慣れも必要です。フルタイムで働くという生活にも。

働き方は結構自由で、フルフレックス(1日8時間を目安にいつ働いてもOK)でフルリモートもOKなので、4,5年後には実家生活もいいかなとか考えてます。地元の町好きですし、実家なら家賃も浮くし、離れがあるからほぼ一人暮らしみたいなこともできるし。親の仕事の手伝いも。。。とかとか考えてます。

いまの会社に一生いるかはわかりません。移り変わりの激しい業界で、社内でも転職する人、転職してくる人たくさんみたいです。でも、しばらく今の会社にお世話になると思います。貢献していきたいです。

まとめ

書きながらいろいろ振り返ってみて、やっぱり自分のやってきたことに対して現状は後悔はほぼありません。(修論納得できてないくらい)

博士課程の3年弱で得たものは社会的に大きいのか?というと、ないでしょう。博士の学位は取れてない、その3年弱働いてればお金を稼げたし、ポストも上がってたかもしれない。20代での3年のキャリア差は大きいと思います。これからそれを実感するかもしれません。他の人から見れば、単に3年弱を失っただけに見えると思います。

それでも、自分の決めたこと、やりたいと思ったことに挑戦できたので、今後の人生で「あのとき博士課程すすんでたらなぁ」と思うことはない無いわけです。休学もいれて、やれることをいろいろやってみた上でダメだったので、自分の中での納得感はあります。現時点では、なにも後悔はありません。

まぁ自己満ですね!人間生きてるだけで偉いのだ(‘ω’)

これからもやっていく内容はAI関連なので、ブログもまたてきとーにそういう話を書いていきたいですね。

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